宮古島観光協会と宮古島市議会総務財政員会で、宮古島の観光について意見交換会がおこなわれました。
観光協会さんから、これまでとこれからの取組みについて紹介があり、意欲的に新しいことに取り組んでいると知ることができました。
テーマを大きく二つに絞ると、「地域と観光のガイドラインづくりと認証制度」「地域資源を活用した観光コンテンツ制作(地域課題の解消を観光で解決する)」でしょうか。
とくに観光ガイドラインづくりは「ぜひ条例化したい」という市議側からのコメントも複数見られました。
行政の強い指導を求める声も多いですが、地域や協力的な事業者とその組合や団体など、地域プレーヤーが協力していくことが何よりの力となると思います。
ルールづくりを進める中で「三方良し」となり、関わる皆さんが協力者となっていく姿が理想的かなと思います。
地域資源を活かしたコンテンツ制作では動画が紹介されましたが、「宮古島にある資源」に丁寧に向き合おうとする気持ちが伝わってきました。
クイチャーだけは「違和感があった」という意見もありましたね;
クイチャーは地域ごとに振り付けが異なり、また演奏が流れると誰もが自然と踊りだす、地域に深く根差した文化である点が魅力です。
舞台で映える舞踊にしようとすると、エイサーのようになってしまうのかもしれません。
以前にクイチャーフェスティバルで見た多良間の踊りが印象深かったです。
豊作を祈り・祝う、人々の踊りです。
演奏や、掛け声、即興など、生っぽさを活かした演出のほうが良いようにも思います。
ヨンシ―でしたら力強い太鼓と舞踊で、エンターテイメントに色づけしても合うかもしれませんね!
市議側からも沢山の意見が出ましたが、深掘りまではできなかったようにも思います。
たとえば会派代表者で参加するような形なら、意見を集約してやりとりできたでしょうか。
昨年に引き続き、意見交換の機会をいただいて大変ありがたく思っています。
よい提案が出せるような意見交換の形も工夫していきたいですね!
・観光を通して地域が稼げるか
> 市と連携していきたい
・観光が回復し、人流がふえる
> 交通の課題
> ゴミが増える(事業系ごみが増える)
◇宮古島のあるべき姿を考える
・市民から観光への懸念
> 島の統一ルール
→ 安全ルールを守る
→ 環境を守る
〖サスティナブルツーリズム連絡会〗
≫ガイドライン
→ 島の観光安全・安心向上
→ 自然環境の保全と観光の両立実現
→ 島と観光の持続性向上
> マリンレジャー事業者への連絡体制の確立
→ 連絡会からマリン事業者むけ:情報をながすLINE
→ マリン事業者の安全講習、海上保安部、消防...協力してトレーニング
*観光客:自然環境を守る、海で安全に、地域への配慮
*事業者:自然環境配慮、ルール運営、地域とのつながり
> 周知の課題
→ ガイドライン守っている業者が誰か分からない
≫認証制度
→ 事故があったので、
→ 法的は問題ないが、リスクの高い運営や、マナーの問題
⇒ いいことをしている事業者を推奨していく
◇島と友をむすぶローカルサステナブルツーリズム(官公庁モデル事業)
*環境、経済、社会 三方良しを目指す
・地域課題を観光によって解決していく
> 宮古馬、上布、島野菜、クイチャー … 冬も楽しめる / 伝統芸能の保全
> コンテンツ制作
> サイトでの情報発信
→ 実態調査~トライアル
→ 地域のローカルルールと連動する
〖宮古馬〗
・宮古馬の馬糞で育てた農作物
・シートーヤー(精糖機)体験プログラム
〖宮古上布〗
・着物にできない太い糸でタペストリー
→ 希少価値を、体験したい方に限定して提供
〖伝統芸能〗
・エイサーが多いが、クイチャーをエンタメに
・ごみ問題
> 分別の周知
> ビーチクリーンカレンダー:受け入れ可能な団体を掲載する
- 福祉の課題や、公共交通など観光で地域の課題を解決するとの話があったが、賛同する。期待したい。
- 西平安名崎では駐車場をレンタカーが占め、バス駐車場が不足している、地域やボランティア団体と連携した課題解決を。
- 宮古馬の活用提言があったが、どの程度可能なのか、観光に生かせるならやってほしい。
- クイチャーフェス、伝統を残すなら、しっかりした基盤の上で残してほしい。提案のものはクイチャーというよりエイサーのようだった。クイチャーは発表する場がないという声もある。発表の場がないと継承も難しい。
- オーバーツーリズムの抑制はどうすればいいのか? 200万人の見直しも検討の必要があるかもしれない。「質の高い観光」とは?目的を持ってきてくれる人やリピーターではないか。
- 情報発信も大切ではないか。観光協会大使やインフルエンサーとのコラボレーションなど活用し、ターゲティングした提案ができるようなコンテンツづくりが求められると思う。
- 固有の資源をどう活かすか。オトーリグラスで文化発信もしてきたが、同時に地域にお金を落とす仕組みも考える必要がある。さるかの会など地域が修学旅行生を受け入れることもやってきたが、現在どうなっているか。検証やフィードバックも必要だと思う。
- 「海がきれい」ということも価値になる。自分たちが山を見れば感動する、川沿いに住みたいと思うように。身近にあるものを見直していく。おじい、おばあなど、それだけで会いたいと思う対象になる。当人も、来る人と出会うことによって元気になるのではないか。
- 農業を経験する、雨の日の博物館やリトル台湾構想など、色をつけた分散型観光はできないか。
- トライ&エラーで検証しながら進めてほしい。「ないものねだりよりあるものねだり」と言う。制作した動画で提案しているものは、島の人にこそ知ってもらった方がいいのではないか。
- 地域のアドバンテージは何か?紅芋を掘り、カットしててんぷらにするなど、体験してもらう。
- お金をとるには優しすぎる人が多い。また、逆に稼ぎ優先で品質の低い業者もいる。マル優事業者をどう区別するか。
- 人材は足りているのか? 二年前は「若い女性をターゲットにする」と言っていなかったか。それならインフルエンサーに敏感な層にどうアプローチするのか。
- インフルエンサーの話があったが、ちいかわが菊の露とコラボレーションをする報道などあった。A級品はJAが購入するが、B級品をマルシェで売りたいという声もある。(ブランディングと販路の課題)
- 認定は良いが、問題のある業者もいる。条例化しないと難しいのでは。
- 御嶽の数が900から400に減っている。御嶽のあるところに駐車場をつくったり、海に入る道路を勝手に整備したりして地域と問題になったりしている。
- 伊良部など一周道路に車が停まっている。SNSで紹介されて知らずと観光地化している。水の供給場所で駐車されるのでブロックを置いているケースもある。
◇観光協会からの応答