2023 ウィンドサーフィン教室 in サニツ浜

下地与那覇のサニツ浜は、潮が引くと遠くまで砂浜が広がる美しい海です。
数年前までは、初夏の時期にサニツ浜カーニバルなど開催されていましたが、近年は開催されず、寂しい思いでいました。

島に吹く風が北風に変わる季節です。
農業と観光業が基幹産業の宮古島、冬に入るとシーズンオフになって、一年を通して安定して来島者が訪れるようにしたいというのは、宮古島市の課題でもあります。

スポーツアイランドとして冬場のスポーツを盛り上げたいところ。
この季節はマラソン大会が続きますが、実は風を受けて走るウインドサーフィンも冬場のスポーツとして高いポテンシャルを持っています。

ウインドサーフィン自体は季節を問わないのですが、本州など気温が低くなって海に入れなくなる冬は、宮古島は比較的暖かく、また風が強まる季節でもあります。
海を訪れる観光客もぐっと減って、冬の宮古島は、むしろ絶好のロケーション。
オリンピックへの出場を目指す選手たちが練習に訪れるのが、宮古島の与那覇前浜やサニツ浜なのだそうです。

立冬も過ぎて冷たい風が吹く11月、サニツ浜で開催された中高生向けのウインドサーフィン教室を見学に行ってきました。

宮古島ウインドサーフィンクラブと一緒に主催となる関東学院大学は、オリンピック日本代表選手を輩出してきたウインドサーフィン名門校。
関東学大ウィンド部から学生たちが講師として来島して、宮古島の子どもたちへウインドサーフィンを指導しました。

初めはボードに乗るのもままならない子どもたちが、一時間もすると、風に乗って波を切るように。
浜辺にいても歓声が届いて、賑わいある冬のサニツ浜になりました。

沖からの風が吹いてきて、一時間ほどのうちに潮が満ちてきました。
海に落ちても足がつくほどの深さ。
満ちる潮も陸に向かう流れで、初心者にはぴったりの遠浅の浜です。

定期的に開催できると、次第に宮古島の冬のスポーツとして定着していくでしょうか。
こうした機会を増やせるように、市のほうでも、子どもたちが体験するスポーツへの助成など、何かしらの形で支援ができる仕組みがあるといいですね。
と、課題も持ち帰りながら。

あらためてサニツ浜、とても素敵な場所です。
子どもたちの声が響く場所であってほしいなと、しみじみと感じました。