訪問!福里保育所 ~子育てと教育の都市空間づくり

令和6年度より、福嶺幼稚園・城辺幼稚園が閉園となり、福嶺・城辺学区で子どもを預けられる施設は福里保育所のみとなりました。

閉園の説明会ではほとんどの保護者が、次年度子どもたちの預け先に福里保育所を希望していました。
その福里保育所へご挨拶に。

もとは公立だった保育所が、現在は公私連携で一般社団法人によって運営されています。
少し前は子どもたちの数も多かったそうで、施設も大きく、子どもたちが遊べる芝生のお庭も広々としています。

保育所の近隣には、城辺小学校、城辺図書館、城辺世代間交流施設(児童館、子育て支援センター)があり、また来年度は宝塚医療大学の観光学部1年生キャンパスがオープンする予定となっています。

嬉しいのは、一度は閉館が決まり、現在再開している城辺図書館のことです。
宝塚医療大学大学図書館として運営を引き受け、現在、開校に先んじてオープンしています。

春頃に立ち寄った図書館は、大学関係者しか入れないと思われていて、来館者の姿がありませんでした。
向かいの公民館の軒下で、小学生の子どもたちが宿題をやっている光景に驚きました。

図書館側も小学校へ協力をお願いしたり、イベントを開催して周知をはかり、今では午後遅めの時間に立ち寄ると、図書館を出入りする子供たちの姿があってとても賑やか。

たとえ小さくとも、一人一人の前向きな思いと取り組みが、地域を元気にしていくのだと思います。

保育所の園長先生も、城辺出身なので寂しい思いをしていると話し、地域のためにできることをやっていきたいと思いを語ってくださいました。

昔からこの辺りは、学校があり図書館がありと、子どもたちの学び育つ地域空間でした。
今いちど文教区域として、行政が率先して育ててほしいと思います。

地域の頑張りが活力の源とはいえ、都市空間のデザインと計画づくりは行政の仕事だからです。

宮古島市は令和5年度より、こども園化移行計画を公開し、スケジュールに沿って市内の保育施設をこども園化するとしています。

私の住む城辺地区は、スケジュールによると福嶺幼稚園と城辺幼稚園については「統合」と書いてあったので、どこに統合になるんですか?と市に確認すると、2園とも閉園、近隣保育所へ行ってくださいということです。

それは「統合」ではなく「こども園化移行」と銘打って、実質は統廃合していく計画ではないですかと、9月一般質問でも強く問うたところ。
地域の声を聞かずして進めた中学校の統廃合に、地域は深い傷を負ってきました。
その統廃合が、再び「こども園化」として進められるのかと、やるせない思いでいます。

9月議会ののち、地域に対する幼稚園閉園の説明会が行われました。
自治会長を中心に声かけをされて、ずいぶんミニマムな地域説明会でしたが、その中であらためて城辺地区に残る福里保育所がしっかり運営を続けられるように、行政としても協力するようにと強く要請しました。

引き続き、地域に子育てと教育のための機能をきちんと働かせる行政であるように、取り組みを続けたいと思います。