R5 宮古島市総務財政委員会 視察 一日目「福岡県福岡市:スタートアップカフェ」

宮古島市 総務財政委員会視察は、九州方面へ3泊4日の旅となりました。

山口県美祢市長崎県長崎市熊本県菊陽町など、行きたい候補地はたくさんあったものの、議会事務局の怒涛の調整もむなしく、交通手段や日程の調整で断念した視察先も。

そうした中、福岡市のスタートアップ・カフェはすぐに日程がうまる視察先と聞いていましたが、幸いなことに受け入れていただけて、福岡空港についた初日にお話をうかがうことができました。

財政規模が異なる福岡市ですが、視察できて良かったと感じたのは、宮古島の抱える課題と重なる点がいくつかあったからです。

製造業が脆弱な沖縄は、IT産業を育成すべきではないかという意見は長らくあり、そのモデルケースを見ることができたこと。
宮古島市もICT交流センターを立ち上げ、IT企業の交流を盛んにしたいという思いがありましたが、改めてその可能性を見直したいと感じた視察になりました。

また、廃校活用も差し当たっての課題です。宮古島市はあまりに急ぎ足で統廃合を進めた結果、活用を待つ廃校が順番待ちをしていて、積極的に取り組まないと、塩漬けされたまま取り壊しすることになりかねません。
スタートアップ・カフェの総合的な取り組みを見て、こうした成功事例が島内にひとつあると、みんなが元気になれるんじゃないか、そういう活用をしたいという情熱が必要なのかもしれないと思いました。

当時の面影を残す校舎の裏にまわると、芝生の空間があり、コーヒー片手に思い思いの時間を過ごす人たちの姿がありました。
大きなエキシビションが掲げられ、夜はここでセミナーや勉強会などイベントを行うこともあるそうです。

お話を聞く中で委員から「もともと福岡に、スタートアップ都市宣言を行うような素地があったのではないか」という質問がありました。
それについて係の方は、もとからエンジニアコミュニティが盛んであったことを例に挙げていました。

地域に住まう人々が、普段から集い、やりたいことを語り、実際にやってみようと言い合えることが大切なのかもしれません。
そのために、少しばかりの「場」があるとなおいいですね。
人が町を作るのだということを感じされられました。

福岡県福岡市:スタートアップカフェ
福岡市
・川が少なく工業がすくない。北九州は逆に工業が盛ん。
・その代わりIT産業が伸びてきた

高嶋市長
・シアトルへの視察
 ⇒福岡市との類似性、可能性

2012年:スタートアップ都市宣言
・未来のユニコーン企業100社目標
 ⇒創業~成長~事業拡大と一貫支援体制

[築100年の小学校]
2014年:熊本地震の救援物資拠点
2017年:創業支援施設
・インキュベート・プラザ博多
・スタートアップ・カフェ
・福岡ビジネス創造センター
 ⇒一か所にまとめた


fgn.
・組合形成
 ⇒ 運営委員会(企業 + 金融 + 行政)

Q. スタートアップ都市として成果が出ている。もともと素地があったのか?

A. エンジニアコミュニティがあり盛り上がっていたなど、土壌があった。

Q. 行政の関わり方は?

A. 行政としては当時よりディグレートしているのはある。

Q. 地域の反応は?

A. 地元説明会はおこなった。もとが小学校ということで、スタートアップ支援に限らず、社会福祉施設を含めての活用をめざした。

Q. 広報はどこが主体になるのか

A. fgn. も行政も広報をおこなっている。

Q. 利用企業はコンテンツ製作が多いというが、どういう内容か。

A. 企業コミュニケーションツールなどアプリ開発など

Q. (公園スペースについて / 夜、酒も提供している)利用者のモラルは大丈夫か、何時まで入れるのか。

A. 夜12時まで空いている。運営は株式会社、企画など運営している。人脈や次のアイデア、仕事につながることもあり、交流の場となっている。

Q. 市長がスタートアップ宣言を行ったのが当初だが、存在感は大きいのか。

A. 定例会見をネット配信したり、一枚で分かる資料や、キャッチ―な言葉を意識して使うなど、アピールする力があり、影響はあったと思う。