前日まで交流促進訪問団として台湾基隆市を訪れていましたが、この機会を利用して、9月議会に備えて沖縄本島各自治体へ気になる政策を聞きに、視察をいくつか申し込んでいました。
帰国して翌日の9月1日は、午前中沖縄市へ。
報道でも取り上げられて注目を受けていた台風災害時の充電ステーションについてお聞きしてきました。
台風時、停電したので呼吸器や痰を除去する吸引機のバッテリーが心配という声があったところへのニュースだったので、宮古島市での導入は可能だろうかとお話を聞きたいと思っていました。
今回、停電が長引いた地域で10日間ということで、県内各自治体で対応を迫られたようでした。
沖縄市は市民の声にしっかり反応して、充電ステーションの設置を行いました。
今後は、台風時には判断して充電ステーションや医療器具の充電が必要な方の受け入れなど、ガイドラインを設けていく考えのようです。
もっとも重要になるのは、医療機関との連携だと感じました。
基本的には医師のいる医療機関に繋いでいただくこと。
そのうえで市の避難所で受け入れが可能である場合に、受け入れる体制を行政側がつくっておくこと。
また、福祉避難所の設置や民間との災害時連携など、充電ステーションに限らない防災時の避難弱者の方への支援手段の拡充も考えたいところです。
一般社団法人Kukuruは、那覇市と協力して、在宅療養で使用する医療機器の専用バッテリーの充電設備の設置をおこなったようです。
おそらく必要とする声があって動きになっていると思うので、必要と感じている方はいるんじゃないかと思いますが、そのあたり掘り下げながら、宮古島市でもできることを考えていけるといいなと思います。
R5 台風6号 10日間の停電
8/1 20世帯
8/2 2万5千世帯
> 停電が拡大する中で、充電ステーションへの問い合わせ
> 医療器具充電が必要な方の避難
>> 家族など介助要員のいる方
>> 在宅介護の方 など
・充電ステーションの設置
・医療的ケアが必要な人への呼びかけ
・市役所(通常業務との兼ね合い)
・市体育館(停電したため非常用電源で対応)
・沖縄アリーナ(急きょメイン会場に)
⇒ 医療器具への充電対処は要員や特殊器具などはおかなかった
⇒ 期間中の利用はなかった
【医療ケアが必要な方向けの停電時対応】
・病院に行く(在宅介護の方は医療機関に繋がりにくい)
・福祉避難所
・既存施設 + サポート要員
・沖縄では沖縄市の二施設(学校)
⇒本来行政で下記の計画が必要だけど県内自治体で進んでいるところは少ない
・施設個別計画
・ひとりひとりへの計画
・行政と民間の連携(50件)
・施設建設関係
・イオン > 災害時の食料提供
・太陽光の地域還元(琉銀など)
・福祉施設(3施設ほど)
・支援員が前もって周知、地域包括支援員など
≫ 現在はボランティア
≫ 実費支払い
【課題】
・呼びかけ > 防風の中、行き来でケガをしたときの責任
・使用量 > スマホ充電程度は問題ないが、医療器具は限度あるかも
> 安定供給じゃないと難しい
>> 避難されている方むけの供給という限定にするなど
>> 病院と連携する必要性
・観光客の避難も課題
【状況】
・今回は急きょ対応した
・今後は基準をまとめていく
・受け入れ基準や設置タイミングなど
・医療ケア対応もやっていく方向