視察報告:沖縄県庁 国定公園・県立公園について


恩納村役場を出てから、気になっていた翌日の台風の進路を再度確認すると、朝に話していた通り台風はどんどん南寄りに進路をとっている様子。
宮古島に影響が出るのも週末以降ということで、予定通り明日午前中まで那覇に滞在し、もう1件予定していた県庁への聞き取りも進めたいと久貝議員と相談して、念のため県庁へご連絡しました。
電話先で担当の方は「予定はあけているので大丈夫ですが、えっ、飛行機は大丈夫ですか?」と心配されてしまったのですが、視察熱が高まっていたので、よほどのことがなければ行くという思いでした。

心配していた台風はさらに遠のき、翌朝ぶじに県庁を訪れることができました。

国定公園
宮古島市の進める国定公園八重干瀬周辺】
R4 候補地 + 基礎調査 (環境庁
R5 基礎調査

R9
 > 生物、地質、関係者ヒアリングなど
 > 結果を踏まえて、市と県と国で協議していく

【国の進める国定公園宮古島全域】
・国際的な目標 > 30%を保全対象に
・国の30%目標は2030年(あと7年)
・調査は県が予算をつけておこなう

【市と国の進める国定公園の整合性】
・面積要件があるため、八重干瀬周辺よりは宮古島全域で申請していく
 ・海域 1万ヘクタール または
 ・海岸中心に3000ヘクタール以上

国定公園の指定見直しが4~5年期間かかるので、国定公園のあらたな指定も同期間かかると想定している

伊良部島:県立公園の区分見直し】
国定公園、県立公園の指定区域で建築など申請が多いのが、恩納村など西海岸。とくに宮古島市伊良部島は近年増加している。

県立公園の指定区域は国定公園と同じ。
基礎調査を2年ほど行って、市の意向も聞き取りしていく。

➜国立公園になるときは「格上げ」の扱い

国定公園・県立公園の目的は「すぐれた風景の保護・利用促進」
保全にかかる県条例は自然環境保全条例などがある
※普通地区の建物は届出制、特別区は許可制などの違い

宮古島市の担当は「環境保全課」

【利活用について】
特別区でも、展望台やトイレなどの公園整備計画を入れることができる
 ・実際につくるかどうかは別として、とりあえず入れておく
 ・公園整備するときは県の予算になる
・ビジターセンターなどの設置は? > 国立公園は国の予算のため、建てているケースはある
・国の補助もいくらかある

八重干瀬周辺を国定公園にすることで、対外的にはもちろん、島の人にとっても宮古島の価値が高まるようにしたいとの市長の思いがあり、宮古島市は現在、北海域周辺の国定公園化を進めています。

一方、国の方も国際的な目標から、宮古島国定公園化は嬉しい話で、宮古島と周辺諸島のおおむね全域を国定公園の候補地に指定しました。

八重干瀬周辺の調査は進んでいますが、宮古諸島周辺海域についてはこれからの調査となります。足並みそろえて申請していけるように、しっかり予算をつけて調査を進めていくようもとめていく必要がありそうです。

また、すでに県立公園に指定されている伊良部島についても、近く見直しに入るといいます。
地域の声がしっかり届くようにするには、宮古島市が関係者聞き取りを積極的におこなわないといけません。
県による市との協議はこれからのようですが、今後の動きを注視していきたいと思っています。

伊良部島におけるリゾート開発も気にかかるところがあります。
都市計画に編入されていないため、開発が進んでいるという見方もありますが、県立公園における区分も確認しながら、現状、海岸保全がどの程度できるのか、池間島の状況と合わせて調べていきたいと思います。