小学生が恐竜の歯を発掘したことがきっかけになって、「恐竜の町」として知られるようになりました。
町営の「恐竜博物館」は、御船町の観光の中核となっているそうです。
熊本地震の際の震源地でもあったことから、当時のことがまだ記憶に新しく、震災時の対応や復興に向けての町一丸となっての取組みなど、聞くお話に重みがありました。
とくに財政調整基金を70万まで減らし、銀行から億単位の借り入れをしたという投資は、町長の復興への強い決意、また議会の理解も含めて、御船町の行政の胆力を感じさせました。
視察では議会運営について意見交換を交わしました。
御船町では議会基本条例を設立するにあたって、執行部・町民と意見交換の機会を重ねたと言います。
御船町の議会の取組みは次の通り
・反問権
執行部が議員の質疑に対して質問ができる「反問権」を取り入れています。
これまで数回しか使われていないということで、執行部と市議の関係性が良いのかな?という感想を持ちました。
・通年議会
市長が3月に議会招集して、以降一年間、開会している状態となります。
定例会の間の期間は「休会」となり、議会の再開は議長で行うことができます。
議会の回数が増えるため、ハードな印象がありましたが、それも議員次第ということ。
デメリットは、
・執行部にとっては資料や答弁書作りが増えるため手間が増える
メリットは、
・行政のチェック機能がより働く
⇒ 専決事項についても審議できる
・1000万以下の予算は専決事項として議会を通していない
・議会チェックを回避して専決処分している予算がないか
・専決事項をどこまで審議対象とするかは申し合わせ事項等で定める
・特別委員会など、議員自発的な委員会が活発になる
⇒ 議会運営委員会は毎月行っている
⇒ 議員間の情報交換が進む
・災害時に迅速に対応できる
⇒ 震災時は月に2~3回は開催された
また、ICTの取組みついて、過去アーカイブへのアクセスがしやすく、新人議員でもより深く、早く、正確な情報の取得・調べものが可能になるという意見がありました。