要請書の提出~宮古島駐屯地へ

今年4月、保良訓練場の射撃場が完成して、見学会が準備されていました。

保良・七又の各戸に配られた通知書には、見学会に向けて空砲訓練を行う旨の通知。
空砲訓練は発砲音が出るので、近隣のみなさんは音を確認してくださいという内容でした。

4月6日(木)、見学会前日に陸自ヘリ事故が起き、見学会は取りやめとなりました。

4月9日(日)、保良自治会総会で二件の要請書が決議されました。

ひとつは「訓練車両が保良集落内を通らないよう」求めるもの。
前段として自治会三役が口頭で求めてきた経緯がありますが、友利自治会が正式に申し入れしたことから、訓練車両が保良集落を日常的に通るようになりました。こうしたことから、あらためて保良自治会からも「通らないように」と求めるものです。

ふたつめは「音の出る訓練を行わないよう」求めるもの。
事前説明会で「音の出る訓練は行わない」と説明していることをふまえ、沖縄防衛局へ出向き、空砲訓練を行わないよう求めてきた経緯があります。

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防衛局への申し入れ以来、駐屯地は説明会を開いて説明をおこない、空砲訓練を行いたい思惑があります。
これまでも見学会の打診がありましたが、コロナ感染拡大期ということもあり実現していませんでした。
そして今回の見学会はヘリ事故で中止。見学会はいまだ実現していません。

二つの要請書を、この度、宮古島駐屯地へと提出しました。

ご対応いただいた自衛官の方は、「見学会は延期したが、近いうちに説明して(空砲訓練の)理解を得たい」と回答。

見学会通知書で示された「空砲訓練で音が出ること」に対するアンサーが今回の「音の出る訓練をしないよう求める要請」です。
地元から「しないように」と求めが出ても、説明をすれば「理解を得た」ことになるのでしょうか。

そういうやりとりをしながら提出された要請書でした。

説明すれば民主的な手続きをとったことになるなら、それはいつわりの民主主義ではないですか。

新聞紙面には小さな記事でしたが、そんな経緯のある今回の要請です。
陸自施設がひとつやってくれば、こういう戦いが続いていきます。
戦うことをやめれば、発砲音の響く集落になります。

毎月の訓練通知書にはヘリの記載もあるので、そのうちヘリもくるかもしれません。

基地ができるということの影響をまだ分からなかった2017年の夏。
今ははっきりわかります。
権利を守る戦いを、ずっと強いられるということです。