宮古空自分屯地 ブルーインパルス飛行の日に宮古島の軍事化を考える

民間空港の使用をめぐって、世間をずいぶん騒がせた宮古島ブルーインパルス飛行は、屋良覚書のある下地島空港の利用はされず、宮古空港を使用して催行されました。

配備に反対する立場から、ブルーインパルスの民間空港利用に対するアクションとして、抗議集会と平和行進を行いました。

この二日間でマイクに向かって話す機会が少しありまして、その際にもお話しましたが、下地島空港自衛隊恒常利用の動きが明らかである昨今、ブルーインパルスの民間空港利用は、その動きを強める政治宣伝のひとつとも言えるものです。

屋良覚書があるとして県が許可をおろさなかった下地島空港から、宮古空港へと調整が切り替えられる中、政府は南西諸島の空港・港湾を「自衛隊が利用できるレベルに整備する」予算を確保する方針を示しました。NHKOTVでは、こうした動きを、下地島空港の利用が念頭にあるとみられると報じました。

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この先かならず、下地島空港自衛隊に利用させるべきとする圧力は強まります。まさに今回そうであったように、経済団体が空港整備は島の振興であるとして国の方針通り整備するよう求め、市長がそれに応じた場合は、今回と同じように沖縄県知事の判断となっていくでしょう。

この時、今度は本当に自衛隊下地島空港を使っていくことを市民が良しとするのか。再度問われることになります。

ブルーインパルス下地島空港利用しようとした動きは、次に念頭に置く自衛隊利用の予行演習にもなりました。

こういったことが予見される以上は、多く楽しみにする人たちがいることを理解しながらも、それでも誰かが声をあげなければ、配備強化が良いように進められていきかねません。時に冷たい視線を向けられたとしても、誰かがその矢面に立たなければいけないのです。

ということで、20分間(体感)のシュプレヒコールの中、飛び去った機体を見送った後は、午後からあらためて集合して平和行進をおこないました。

ときおり小雨の降る中、また後方からパトカーに見守られる中、旧庁舎を終着点にして、最後はそれぞれ集まった団体からのリレートーク。それぞれの場所での闘いを背負って、今日はこの場でひと時の交流です。

私たちの力は小さいけれど、島々で連携をしていくことで、大きな動きにしていける。と、スイミーのようなことを考えていました。

12月の雨風は冷たく、昨今の厳しさのようにも感じられましたが、またあらためて繋がった人の縁もありました。
明日からまた闘いの場所に戻りながら、今日の一日がそれぞれの光になりますように。