入院日記 3日目

造血幹細胞移植のための入院、三日目です。

移植のための血液採取の前に、血液中の好中球を増やすべく薬を投与しますが、私の場合は3日間が投与期間と知らされていました。

初日に薬の作用で微熱が出たものの、予告されていた腰や全身の痛みはさほど起きず、二日目にして、時折痛むかなという程度だったのですが、館内お散歩の際に10階程度の階段を降りたのがきっかけだったか、強い腰の痛みを認識し始めました。

看護師さんの、こちらが何も言わずとも聞いてくる「お薬飲みますか?」に、大丈夫ですと言い続けるのも不安に思い始めていましたが、三日目の朝も、時折の痛みがあるだけなのでと断りました。

この日は月曜日で、多々、外界からの電話連絡が飛び込んできましたが、そうこうしているうちに昼が過ぎ、担当のコーディネーターさんに声を掛けられ「白血球の数、順調に増加していますよ」と。

薬があまり効いていなかったらどうしようと少し心配していましたが、問題ないようで一安心しました。

午後、面会があって一時間ほど雑談。人と向き合うと気丈にふるまう自分に気づきました。
きっと入院していたり、闘病している他の人たちもそうなのかも。
大きな病気でも、誰かと会話をするときはいつものペースを守ろうとする。
体はしんどいのだけど、会話には応えたいと思う。

一人になりたいのだけど、声をかけてもらえると嬉しい。
こういう気持ちの綱引きに丁寧に向き合うことが大切なのかもしれないと感じました。

夜の薬の投与を経て、ベットに座っているのもつらい感覚になってきました。
身体のだるさと節々の痛み、寒気のような感覚。
検温に来た看護師さんに症状を伝えると、痛み止めを持ってきてくれました。

痛み止めを飲んで30分ほどすると徐々に回復。
薬ってすごいんですね。
眠りにつくまでは持ってくれそうです。

明日はいよいよ血液の採取です。
毎日が未経験のことばかり。
不思議とワクワクしませんが、意識を遠くに置きながら臨みたいと思います。