入院日記 1日目

以前から話のあったドナー提供のための入院の調整がようやくついて、議会前の本来多忙な時期ですが、他に代えることのできない大事なこと、といろいろな予定を調整したり押しのけたりしながら、前日に取ったチケットで宮古島を発ちました。

患者さんが自分の力で正常な血液を作り出すための骨髄移植は良く知られていると思いますが、現在では化学療法の結果、悪い白血球細胞を消失させることができれば、臍帯血移植といって、へその緒から造血細胞を取り出して移植に使う方法があります。

悪い白血球細胞を十分に消失させられない場合は、骨髄移植か、造血幹細胞移植となります。実際に抗体が働いている造血幹細胞を取り入れて、悪い白血球細胞を駆除してもらうのです。

今回、病院側といろいろと話をして、造血幹細胞移植を選択しました。こちらの方法が、患者さんの移植のタイミングを調整しやすいということが大きな理由でした。

また、提供者側の負担が少ないというメリットもあります。けれど実際に入院となって、骨髄移植よりは比較的楽とはいえ、負担はそれなりにあることを感じました。

もちろん提供者となって後悔することはないとも感じていますが、それでもいろいろ覚悟は必要だったかも。
「誰かのために」ではなく、自分のためと思えるかは大事だなと思いました。

いつか自分自身や誰かの参考になるかなと入院中を少し日記に。

朝10時に入院受付をして、お部屋に案内されてから、書類の記入、検温、採血。血液中の好中球を増加させる薬の投与。早速の午前中はバタバタと過ぎていって、午後にシャワー浴びて、コンビニエンスストアのある階までお散歩したり。あっという間に過ぎた一日目でした。

夕方、ご飯の時間の前後に再度、薬の投与と検温。薬の効果で節々が痛んだり、発熱の症状が出るそうで、痛み止めの薬が必要になったら言ってくださいねとお声かけいただいていましたが、この日は微熱があったくらいで、痛みはまだ感じず。

普段、日付が変わってから就寝するのが当たり前の生活なので、22時の消灯に慄いていましたが、明かりが消えるとあっという間に眠りにつきました。