市民ネット結 会派 政策勉強会

今日は会派で政策勉強会を行いました!

1. 離島における教育について

経済事情などで島外進学ができない子どもたちが社会参画していく仕組みづくりについて。
相談室のような小規模なものから、訓練校など大規模なものについて、またその実現可能性について。

①島外進学のできない子どもたちへの進路の確保
 ・職業能力の訓練、育成、開発
 ・社会参画、キャリアアップの機会の創出
②IT環境整備
 ・民間を利用したICT教育やプロジェクトへ支援
 ・就業としてのIT技能訓練機関

→人材育成の観点からメニューを作り直す
→県との懇談、提言など、県が動きやすい状況を作る
 ・離島児童生徒支援センター
 ・休眠預金等活用事業(オリオンビール財団)
 ・みらいファンド沖縄 など
 

2. 沖縄・宮古島の観光の課題と可能性

 ・観光産業の目標「量から質へ」
 ・「やさしい観光」へのアイデアと課題
  →自然環境、旅行弱者、街づくり(交通課題)、スマートシティ(デジタル化)
 ・「宿泊税」など観光目的税、観光協力金の現状と課題

*ユニバーサルツーリズム(世界水準)一流の観光地として
 ・海にもぐる > 聴覚障害と健常者と等しい環境
 ・海外の障がい者やその家族
*レスポンシブル ツーリズム
 ・地元と価値を共有する
*交通について
 ・新しい公共交通システム
  > 与那原町LRT(連結バス)
  > 国土交通省:社会実験低速電気バス グリーンスローモビリティ
  > バリアフリーコミュニティバス、ちいバス(巡回バス)、なんじいバス など
  →運用をNPOに業務委託
  →既存会社との調整が大事
*観光目的税について
 ・沖縄県
  宿泊税)
   →クルーズ船からは取れない。
   →県内在住者からも徴収する点が、県民のためになっているのか?
   →50億は小さい
  入域税)
   ※航空会社システム改修が必要なため協力的でない
   →出入国税や空港税はとれているから可能なはず、本気度。
  竹富の例)
   →法定外普通税(一般財源へ)
   →島民除外
   →観光振興ではなく観光管理
  ベネチア クルーズ船の例)
   →誘致利益よりコストが大きい
   →船数を制限している
    > 見習うものがあるはず
 

3. 空き家の利活用

宮古島市では空き家問題について積極的な施策を打ち出せずにいます。
他方、他自治体ではリフォーム助成の取り組みなど、いくらか事例が見られます。
自治体の事例や、国の支援の中で可能な事業など。

 ・空き家対策総合支援事業
  →宮古島市ではどこまで進めているか
 ・住宅セーフティネット
 ・まちなか再生事業
  →四万十市まちなかチャレンジ
  →海士町:市が一定期間借りて固定資産税、改修

*観光地を守る条例
 ・竹富町
  →観光案内人条例:特定の観光地ガイド
  ※刑事罰がない
 ・パラオ憲章

*環境をどう守るか(議会や市民の意識づけ)
 →会派で提案


4. ゴミの広域処理
宮古島においても、ゴミ処理能力の限度の問題があるように思われます。
広域処理の検討の状況と課題など。

*海岸ゴミについて
 ・一般廃棄物:市
 ・産業廃棄物:県
 ・海岸漂着物:どっちか曖昧
  →拾ったら市が片付ける
  →そのままだと県の責任
   > 与那国町:あえて拾わない選択

*広域連合をつくる
 →ゴミ&水道

*島外処理か、島内処理か
 ・島内処理のほうが安価
   > 使えない技術を買わされないように注意
 ・島内処理には限度がある、国・県との連携
  >命の水を守る
  >高度のテクノロジー + 島外処理 で島内処理を限りなく減らす

(漂着ゴミ)市民レベルでも周辺アジア諸国とのコミュニケーションをとれないか?
 

まとめ

教育については、県との連携で動いていくアイデアなど、政策の進め方についてお話しました。
対話の機会を作って、また、行政が動きやすい状況(市民要請などニーズを形にする)を作るなど、テクニカルなお話。

観光のテーマは話が尽きません。
宮古島には少々ハードルが高いかもしれませんが、ユニバーサルツーリズムに目標を置くビジョンもほしいと思いました。
電子マネー決済や公共交通の整備、アクセスしやすい街のデザインなど、質の高い観光ニーズに応えることで、同時に島に住む交通弱者の利便性に繋がっていくようなイメージです。
交通弱者とは、身体障がい者はじめ高齢者、僻地に住む高齢者、子どもたち含めて、車社会の島ですくえてない必要性に応えていくところをめざしたいです。

空き家、ゴミの島内外処理については、なかなか打開策が見えないままです。
海士町など先進自治体の事例をもう少し深掘りしていきたいと思います。

環境について、理念条例や市民レベルでの国際的コミュニケーションをとれないか?というようなアイデアが出ました。

日々忙しいだけで過ぎていきがちですが、これだけはという政策の実現を目指したいものですね。