宮古島海保巡視船、機関砲実弾を陸側に8発誤射の報道/伊良部島長山港

7月19日(火)午前11時10分ごろ、伊良部島長山港で海上保安庁の巡視船しもじに搭載されている20mm機関砲を、メンテナンス中に、陸側に誤って連射したとの報道です。

現場状況など含め、忘備録的に記したいと思います。

当時は近くで道路工事をおこなっていたようで、RBCでは作業員への取材もとっていました。
「まさか実弾とは思ってなかった」「連続でバンバンと鳴った」「誤操作したら大変なことになる、ここはいつも車が(通っている)」などのコメント。

巡視船が誤射した先はやぶ、畑などがありますが、その向こうには県道となっています。渡口の浜や下地島へ向かう際の観光客も多く通る幹線道路です。さらにその奥には燃料タンクを設置した施設があり、有効射程距離1.5km~2kmとされる今回の20mm機関砲では、角度次第では大きな事故となった可能性もあります。

また、今回の方向ではないですが、近隣では当時、道路拡張工事がおこなわれており、県道には作業員が複数人いる状況でした。今回と逆の方向にはLPガス給油所もあるようです。

長山港は現在、海上保安庁の港として使用されており、日ごろから5、6隻の船が停泊しています。点検作業は通常定期的におこなわれるはずなので、二度とこのようなことがおこらないよう、強く求められなければならないと思います。

M61 バルカン (M61 Vulcan) は、アメリカ合衆国ゼネラル・エレクトリック (GE) 社が開発した20mmガトリング砲。 M61 バルカン - ユニオンペディア

ちなみに今回誤射にいたった20mm機関砲というのは、M61 バルカンのようですが(公式情報では未確認)、発射時の様子が参考になる動画も引用します。

弾を装填したまま点検をすること自体があってはならないこととの指摘もあり、今回の事故に至った経緯の検証、再発防止策がもとめられます。

 
【参考】

今年に入って、海上保安庁の事件が小さく新聞記事にのることが増えました。この点も気になっているところです。