[告知]大琉球写真絵巻 2022 石川真生写真展 那覇市民ギャラリー

明日から8月、暑い夏も折り返しですね。
農家を困らせる長雨が明けたと思ったら、一か月近くも雨のない干ばつ。かと思えば明日は台風の予報と、天候に悩まされる宮古島の今日この頃です。

8月といえば、沖縄を撮り続ける写真家、石川真生さんの写真展「大琉球写真絵巻 2022」が、8月9日(火)~14日(日)那覇市民ギャラリーで開催されます。

なんと、私の写った写真がポスターになっています😯
撮影された日は宮古島に地対艦・地対空ミサイル弾薬が運び込まれる日でした。

この日、下崎ふ頭で船から降りた軍用トラックが港を出てくるのを確認して、一路、弾薬庫のある保良へ向かいました。弾薬を積んだ車両が姿を見せる少し前、すでに集まっていた抗議のみなさんに声をかけている――という場面です。

写真家の石川真生さんは、与那国、石垣、宮古と、島々を飛び回って、沖縄の今を撮り続けています。

「今日宮古に来ているよ」というスピード感で訪れて、撮りたい一枚をさっと撮って帰っていきます。颯爽としている一方、会えば闊達として奔放で、その勢いに人をどんどん巻き込むようなところがあり、つむじ風のような人です。

そんな風に宮古島にやってくる石川真生さんは、いつの間にか私が近所のやぎを世話している場面も撮影されていて、その写真も展示されるみたいです🐐

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当時、腰麻痺で立てなくなったお母さんやぎを世話している時期でした。幸い、やぎの便は乾燥してポロポロしているので、シートを替えれば良いだけで楽ですが、床ずれにならないように食事時は下半身を支えて、前脚で立たせて草を食べさせていました。

その時の様子が石川真生さんの印象に強かったようで、後から何度か、糞まみれで世話をしていたと言われたのですが、言うほどまみれてなかったかなと思います🥲

世話をしていたやぎは半年ほど頑張りましたが、徐々に衰弱して、梅雨のさなかに亡くなりました。

生まれたばかりだった双子の子やぎも、半年の間に大きくなりました。昼間は存分に遊んで、日が暮れると母親の側で休む様子を見ていると、病気であっても母の存在が側にあること、その時期を少しでも長く引き伸ばせたこと、看護にも意味があっただろうかと考えたりしました。

海外では動物の介護を、苦しみを長引かせる虐待と見る考え方もあるようです。そのことを知って憂う思いもありましたが、よく草を食む様子や、子やぎが必ず母やぎの前の餌箱の中に座りにやってくる様子など見ていると、一日でも長く生きてほしいとも思うのです。

双子の子やぎは飼いたいと申し出る人がいて、しばらく貸し出しされるようです。よく鳴く甘えん坊の兄妹なので心配は残りますが、大切に育てられてほしいと思います。

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石川真生さんの写真展に寄せて、撮影された写真にまつわる思い出を書いてみました🙂

普段の表情にこそ、大事なものが潜んでいると気づかされます。
基地配備のそばにある島々の日常。
写真展の期間は二週間とあっという間だと思いますが、たくさんの人に島の日常にふれてほしいと思います。

8月7日から開催の「大琉球写真絵巻 2022」。那覇にお立ち寄りの際は、ぜひ足を運んでみてくださいね。