琉球大学病院がんセンターが開催する「アピアランスケア相談会」に参加しました。
アピアランスケアとは、治療にともなう見た目の変化に対して、医学的・整容的・社会生理学的に支援をおこなうことで、がん患者の苦痛を和らげるケアのことを言います。
ケースとしていちばん多いのが、治療による抜け毛から、ウィッグによる日常生活への復帰でしょうか。
またこれに限らず、爪の色が変わったり、割れやすく脆くなったりすることがありますが、そういった場合にどんなケアがあるか、看護師の方から講話がありました。
ウィッグは1万円以内のものから、地毛を使ったものでは20~30万するものもあって、価格はピンキリですが、見た目ではほとんど違いが分かりません(触ったり、よく見れば分かりそうですが)。
まずは気軽に、また日によってヘアスタイルを変えるなど楽しみながらウィッグを利用してほしいとのことでした。
肌が弱くなるため、UVカットクリームや、保湿クリームを使ってケアをすること。
まつ毛が薄くなってしまった場合に、つけまつげは案外大変なので、埃から瞳を守るために帽子やメガネ、また見た目に関してはアイライナーなどが手軽にできるのだというお話などありました。
今回はがんセンター長の増田昌人先生もお越しくださいました。
とくに令和6年度、沖縄県がアピアランスケア支援と、若年がん患者への在宅療養支援について新たな制度を始めることから、各市町村がきちんと対応していけるように働きかけをされてほしいと提言がありました。
とくに規模の小さな離島である多良間や、宮古島でももちろん、地元が考えて患者への支援が行き届くようにしてほしいというお話でした。
アピアランスケア支援は県に先行してすでに始めている県内自治体もありますが、若年がん患者への在宅療養支援については、県内で導入を決めた市町村はまだないそうです。
以前より声の届いてきた宮古島で、しっかり制度が使えていけるように尽力したいと思います。