2022年8月9日 宮古島市臨時議会のご報告

8月9日、宮古島市臨時議会がおこなわれました。

新型コロナウイルス感染症拡大における地方創生臨時交付金の物価・燃料高騰緊急対策支援として国から内定をもらっている予算の分、宮古島市では農林水産業の物価高騰の手当にあてることとなりました。

また、学校給食も食材費の高騰で、現在の予算では生徒たちに必要な栄養のものを十分に確保できないため、保育所および学校給食の食材費高騰分に対して予算をつけています。

与党議員での総務部へのヒアリングの中で、池城議員も学校給食について現場の声を伝えておられましたが、わずかでも予算がついたことは嬉しいことです。ただ、ひとりあたり88円の増額で十分なのかは検討が必要なところ。地産地消も取り入れて、十分な栄養を確保できないかという意見も、臨時議会では複数聞かれました。

    • -

また、宮古島海上保安部における誤発射の事故に対する市議会としての意見書が提出され、可決されました。

先んじて野党の皆さんが事故のあった数日のうちに抗議文を海上保安部宛に提出しています。与党としても準備をしていましたが、与野党の政治的な動きにするより、市議会として意見書を出せないかという意見が出て、事故から3週間が経ちましたが、市議会での提出となりました。

意見書を議会運営委員会に諮ったものの、反対があって、全会一致が原則であるため否決されました。本来ここで通れば、議会には、議会運営委員会としての提出になるはずでした。

しかし否決となったため、私が提案者。賛同者として長崎議員、西里議員、久貝議員の三名の署名で、本会議に議員提案で提出することとなりました。

本会議でもいくつか質疑が出ました。採決前には「海上保安部から再発防止案も出ているため市議会としては(野党提出の抗議文で十分で)必要ない」「主旨には賛同するが文言が違うふうにとらえられかねない箇所がある」として退席者も出ましたが、残った議員から反対意見は出ず、18人の一致で可決となりました。

youtu.be

※意見書について質疑の箇所から。今回の臨時会だけなぜか真っ黒画面です;;

まず、迅速に対応して抗議文を提出した野党議員の皆さんには、私個人としては敬意を表したいと思います。

一方で、3週間のあいだの情報を整理しながら、あらためて市議会として再発防止策を遵守することをもとめる意見書を、与野党おおむね一致で出せたことは大変うれしいことでした。

また、野党の皆さんの素早い行動の背景には、状況を懸念する住民からの声があったと聞きました。議員活動の起点にはいつも人々の声があるべきですね。意見書提出をめぐって反省もあり、得られたものもあり、大変勉強になりました。