市町村議員勉強会 @ 沖縄県議会 てぃーだ平和ネット会派室

4月9日、比嘉京子県議、亀浜玲子県政策参与に県議会派室で意見交換会を開催していただきました。

教育機関で保育士、幼稚園教諭などの育成に関わってきた比嘉京子県議、保育園の園長から浦添市議員になった當間左知子市議のお二人に、保育園、こども園の現状、課題をお話いただきました。

現在、保育士の配置基準は昭和22年に決めた内容のまま、74年間変更がないのだそうです。保育士1名あたり、0歳児で3名、1~2歳児では6名、3歳児で20名、4~5歳児30名...と、保育士ひとりに大きな負担がかかっている現状。

おおくの保育施設で1.5倍ほどの人員の配置で対応しているのが実際の状況ですが、その分ひとりあたりの給料は低く抑えられてしまう。さらに近年の預かり時間の延長などで、保育士の時間あたりの給与はぐっと減ってしまう。

ここを改善するには、国で保育士の処遇改善をしていかなければならないのですが、なかなかここが進んでいないのが実状のようです。保育士の処遇改善に取り組む国会議員をひとりでも多く出していくことが大切ですね。

當間市議からは、それでも市町村でできることを諦めず、ひとりでも多い配置ができるよう求め続けることが大切とお話くださいました。

また、保育園・幼稚園から、一元化してこども園となっていくことへの懸念点についてもお話がありました。小学校につなぐため学習指導要領のもとで運営される幼稚園では、午前中に子どもたちを預かったあと、午後は先生たちが研修をおこなったり振り返りをする大切な時間。こども園や保育園では先生たちの「研修権」が保障されにくいのだといいます。

また、こども園のほうが市町村の財務負担が大きいこと、運営自体を外部にゆだねることで行政が保育行政から手を引く状況になっていく可能性があること...。

宮古島市ではこども園への移行に時間がかかっている一方で、幼稚園の人員不足と環境整備などの対策がおろそかになっている状況があり、こども園化を急ぐ前に、幼稚園の環境整備を今一度考えなおす必要があるかもしれません。

時間が足りないくらいもっとお聞きしたいところでしたが、飛行機の時間もあり、保育にしぼってのお話となりました。

同席した市議のみなさん、思い思いに政策に取り組まれていて、また市町村によっての課題もさまざまで、とても刺激になりました。
ありがとうございました*^^* また集まって、おのおのの取り組みについてお話ができますように。