南静園資料館のお手伝い

2001年5月11日、ハンセン病元患者への隔離政策が憲法違反とした国家賠償請求訴訟裁判の判決が出た日です。
ハンセン病の回復者やご家族のみなさんからすると大切な月。
宮古島の南静園資料館でも展示パネルを新たに掲示しようと準備をしていて、そのお手伝いに通っています。

隔離生活を余儀なくされる中で見える風景、社会の景色、一度は捨てた名前を取り戻そうと思った日常些細な出来事。
短い証言の中に、息をのむような瞬間が沢山あります。

宮古島において数少ない戦争の証言。
理不尽なことの波に洗われ、磨きがかかっていく人権への意識。
資料を整理することの大切さをしみじみ感じています。

初夏のこの季節は、北にひらけた東シナ海も宝石のように美しく、修学旅行のシーズンからも外れて静かです。
この季節、宮古島の歴史にふれたいなという方、南静園資料館はいかがでしょうか。

パネルが仕上がりましたら、人間の尊厳にこだわり生きた人たちのことを紹介できたらなと思っています。